病因論について 【伊丹市の整体・鍼灸院ならからだ工房ZERO】
2018/06/17
病因論
1)概要
- 発病因子
外感…外因➡六淫(風・寒・暑・湿・燥・火) + 疫癘(伝染病)
病因 内因➡七情(怒・喜・思・憂・悲・恐・驚)
内傷 不内外因➡飲食・労倦・房事・外傷など
2)外感
(1) 風
① 陽邪で上部を犯しやすい。
② 衛気を犯しやすい。
③ 動きやすく、変化しやすい(遊走性)。
④ 百病の長
(2) 寒
① 陰邪で陽気を損傷しやすい。
② 気血を凝滞させて、痛みを起こす(凝滞性)。
③ 収縮・収斂の作用を持つ(吸引性)。
(3) 暑
① 性は炎熱=炎上性
② 陽邪で昇散、気や津液を損傷しやすい。
③ 湿邪を伴うことが多い。(暑=熱+湿)
(4) 湿
① 陰邪で下部を犯しやすい。
② 湿は重く、停滞する。(重濁性、粘滞性)
③ 湿は、脾胃を犯しやすい。
(5) 燥
① 陽邪で乾燥させる働きがあり、津液を損傷しやすい。(乾燥性)
② 肺を傷つけやすい。
(6) 火
① 上昇しやすい(炎上性)。
② 陽邪で、気や津液を損傷しやすい。
③ 生風、動血しやすい。
④ 腫瘍を形成しやすい。
(7) 疫癘
① 疫気・癘気・疫毒・疫邪・乖戻之気(かいれいのき)・瘟疫(うんえき)・毒気・戻気・異気・雑気 など
② 発病は急で、症状も重篤である。
3)内傷
(1) 内因
① 七情
特定の感情の過多は特定の内臓の疾病を引き起こす。
木 | 火 | 土 | 金 | 水 | |
七情 | 怒 | 喜 | 思 | 憂・悲 | 恐・驚 |
内臓 | 肝 | 心 | 脾 | 肺 | 腎 |
陰証=裏・寒・虚証
※ 虚に乗じて外邪が侵入すれば、陽性の症状を現す。
(2) 不内外因
① 飲食 脾は運化を主り、胃は受納を主る。飲食の不摂生は、まず脾胃を損傷する。
② 労倦 五労・・・久行、久使、久坐、久臥、久立
長期間体を動かさないと、気血のめぐりが悪くなり、脾胃の働きが衰える。
③ 房事 房事不摂生は、腎精を消耗する。
④ 外傷 打撲、捻挫、切傷、骨折などがあり、外傷後は体内に悪血が停滞しやすい。
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