臓腑病証①心の病証について 【伊丹市の整体・鍼灸院ならからだ工房ZERO】
2019/12/09
臓腑病証
(1)心の病証について
① 心気虚
《原因》 ❶ 心の気の不足、先天の不足や情動の失調、慢性病、加齢に伴う臓器機能の衰退により起こる。
《病証》 ❶ 心悸(動悸)を主症とする。胸悶、気短(短気;気虚による息切れ)、倦怠、自汗
- ② 心陽虚
《原因》 ❶ 長期にわたる心気虚、突然の重い病による陽の損傷
《病証》 ❶ 心悸、胸痛、虚寒による畏寒、四肢の冷え、また胸悶や気虚による症候を伴う。
③ 心血虚
《原因》 ❶ 七情加度による陰血の消耗、出血加度による心血の減少、飲食物の摂取不足、熱傷による陰血の損傷
《病証》 ❶ 心悸、不眠、めまい、健忘
④ 心陰虚
《原因》 ❶ 心の陰液が不足して心神の栄養が悪くなり、心の神を主る機能が減退して現れる病証である。陰血の損傷により虚熱が生じることもあり、心陰の不足による
心火の亢進(熱象)を伴うこともある。
《病証》 ❶ 心悸、不眠、五心煩熱(五心;手2足裏2心臓1)
⑤ 心火の亢進
《原因》 ❶ 心火により心神が影響を受けて起こる病証である。五志の異常、六淫の邪の熱化、酒やたばこ・辛い物の過度の摂取、湿熱性の漢方薬の長期使用
《病証》 ❶ 心悸、胸部の煩熱感、不眠、尿赤
❷ 心神への影響として軽症なものには、煩躁、不眠。重症なものには狂乱(瘀阻)、うわごと、意識障害。口舌に瘡(口内炎)を形成するものもある。
⑥ 心脈の阻滞(瘀血)
《原因》 ❶ 血を推動する作用や温煦する作用が低下すると、血行障害が起こり瘀血が形成される。
《病証》 ❶ 心悸、背部に放散する胸痛、胸悶
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