臓腑病証③脾の病証について 【伊丹市の整体・鍼灸院ならからだ工房ZERO】
2018/06/20
脾の病証
① 脾気虚 《胃気虚の症候を伴う脾胃虚弱》
《原因》 ❶ 食欲の不摂生、精神・情動の失調、労倦
《病証》 ❶ 食欲不振、泥状便(軟便、下痢)、食後の膨満感
❷ 運化機能の低下により気血の生成が悪くなり、消化不良となり、体がだるくなり、肌肉が痩せる。
❸ ガスが溜まって腹が張り、腹鳴が起こる。
❹ 体内に水液が停滞し、湿・痰・飲などの病理産物が生じる。浮腫を形成するものもある。
② 脾陽虚
《原因》❶ 脾気虚が進行して起こるものと腎陽虚が脾陽に影響して起こるものと2パターンある。脾気虚が腎陽に影響すると五更泄瀉(明け方の下痢)などの脾腎陽虚の証候が現れる。
《病証》❶ 腹痛、喜温喜按、畏寒、腹部や四肢の冷え、
③ 脾陰虚
《原因》❶ 労倦内傷により起こることが多い。脾陰とは脾血・脾の津液のことで、脾血・脾の津液が不足している病証である。
《病証》❶ 食欲不振、食後の腹部の膨満感、消痩、無力感
❷ 舌質は紅、舌上の津液は少なく(小津)、舌苔は無苔や剥落苔
④ 脾胃湿熱
《原因》❶ 長期にわたって脾胃に湿が滞っていると、化熱して脾胃湿熱を形成する。油っぽいものや甘いものの偏食、酒の常飲は、一方で脾胃を損傷し、一方で鬱熱が生じて脾胃湿熱となる。
《病証》❶ 膨満感、腹部の陰痛、食欲不振、嘔悪、口苦、口が粘る。
⑤ 脾胃の昇降失調
《原因》❶ 脾の昇清、胃の降濁作用の失調による症状が現れ、一方で脾胃の気機の阻滞による痞(つかえ)が現れる。
《病証》❶ 脾の昇清作用の失調・・・腹鳴、下痢
❷ 胃の降濁作用の失調・・・心下痞、悪心、嘔吐、噫気
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