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気の働きについて    【伊丹市の整体・鍼灸院ならからだ工房ZERO】

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2018/06/11

気の働きには以下のものがある。

(1)原気(元気)

・母体から受け継ぎ腎臓に貯蓄される先天の精が変化生成したもの。

・生命活動の原動力となる。

・原気は、中焦からもたらされる後天の精により補給、臍下丹田(陰交穴、気海穴、石門穴、関元穴のあたり)に集まり、三焦の働きで経絡を介し、全身を循って、臓腑・器官・組織に活力を与えるものである。

・原気が旺盛なら下腹部に張りがあって、体内の臓腑・器官も力強く働くため、活気があって粘り強く、疾病にもかかりにくい。

・原気が衰えると、下腹部が軟弱となり、臓腑・器官も弱く障害を受けやすくなるので、活動も弱々しく、疲れやすく、冷えて、疾病にかかりやすい。

(2) 宗気

・肺において後天の精と天の気が交わって、胸中(膻中)に集まる気である。

・宗気は、五臓の心と肺(六腑においては三焦の内、上焦)と関係が深く、臓の活動を支えている気(心の拍動を力強く、規則正しく行わせたり、呼吸や発声をしっかりとさせる気)である。

・宗気が不足すれば、呼吸の異常(少気、短気など)が起こったり、語声に力がなくて、細くなったり、心の拍動が弱まったり、規律性を失ったり(脈の結、代など)する。

(3) 営気

・営気は、後天の精から得られる陰性の気(水穀の精気)である。

・営気は、津液を血に変化させて、血とともに脈中を行き、1日に人体を50回以上も循って臓腑や手足などの内外諸器官を栄養して、それらの活動を支える。

(4) 衛気

・衛気は、後天の精から得られる陽性の気(水穀の悍気)である。

・衛気は、脈外を素早く循る気で、特に体表近くで活動、肌膚を温め(体温保持)、腠理を開闔(皮膚の収縮と弛緩)し、外邪に対する防衛的な役割をしている。

・衛気は、昼間に人体の陽の部(体表部)を25周して、夜間に人体の陰の部(体内部)を25周する。

(5) 真気(正気)と5つの作用

真気は、先天の気と後天の気からなるもの。人体の正常なる気である。

真気には、以下の作用がある。
①推動作用
②温煦作用
③防御作用
④固摂作用
⑤気化作用

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